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「……反省しろって言ったのは先生ですよ」
「ああ、言ったよ」
「騎士じゃない、って」
「言ったさ」
「……じゃあどうして来るんですか」
「言った後で気づいたけれど、ペペロは反省出来ない子だからね。
 迎えに来たよ。
 それにまだ騎士見習いなわけだし。
 さて、もう一度言っておくけれど、覚悟は出来ているんだろうね。団長の命令に背き、かつ、団長に嘘を吐いた。……このまま真っ直ぐ駐屯所の監獄行きだ」


1、ペペロに助けを求めに来る地元の不良。普段は悪いことばかりしてアーサーを長とする騎士団(街の治安維持を任されている)を困らせる悪い奴だが、困っているならば仕方がないと助けようとする弟子を見て、師匠かつ騎士団長のアーサーは止める。

2、そこでアーサーとペペロの大喧嘩。
 守る相手を選ぶなんて騎士として相応しくないというペペロに、アーサーが反省するまで騎士団に出仕するなと言い渡す。

3、不良を助けに行くペペロ。
 しかし実は喧嘩の原因は不良の方が拵えたものであり、それを全てペペロの責任にして自分達は逃走。怒りでまともな判断できない相手側は不良たちの言葉を鵜呑みにして、ペペロ一人に暴行を加え始める。
 ペペロも事情を聞いて、その怒りが殴ることで少しでも収まるならと納得して抵抗しない。
「俺は、貴方達の辛さはわからないけど、少しでも、貴方が辛くなくなるなら、それだけで、此処に来た意義がある」

4、アーサーが颯爽と登場して、不良たちの所業であり彼は関係のないことを証明し、傷害の現行犯として逮捕することを告げる。
 真っ直ぐで幼いペペロを殴るのに躊躇と罪悪感を覚えていた男達(周りの雰囲気に押されて止めろとはいえないが手加減をしていた)は直ぐに手を止める。
「どうして言わなかったんだお前っ!」
「―――言ったろ、意義があるって。
 騎士ってのは皆を守るためにいるんだ……。こんな方法だって、あんたたちは他の人を傷つけることがなくて済んだわけだし、守っただろ?」
とふらふらになりながらも強がり。
 でもって、アーサーに傷害したのは別の奴らだと嘘の報告。
「騎士が団長に嘘を吐くとどうなるのか、わかっているんだろうね」

5、傷ついた弟子を抱きかかえての帰り道。(←ココ)

6、不良たちは多分この世にいないと思う。

 :::::: 補足 ::::::

 騎士団時代では

 アーサー … 騎士たちには畏怖の対象。悪人にとってはもはや存在悪。自分に邪魔な相手なら容赦なく切伏せる。でも一般人は本性を知らない。
 ペペロ  … 騎士・皆のマスコットで玩具で愛すべき存在。困ったことがあると皆まず知恵を借りに相談に来る。人に相談されることは嫌いじゃないうえ、人にお願いをすることが好きという稀有な人格。自分たちの為にお願いした相手が何かをしてくれたら、深く感謝し、必ず何かで返す律儀な子。

 騎士団の中では特別視されていても嫉妬されないのですが、正義感が強いあまり自分の危険を顧みないのが玉に瑕で、よく他の騎士からも注意されています。
 しかし実は、アーサーの直弟子なのに剣や体力面で劣っていることがコンプレックス(背の順で一番の子と同じようなコンプレックス 笑)。その場では「心配してくれてありがとう」とか「忠告助かります」とか殊勝なことを言っているのですが、本心ではナントカ自分の力で出来ると思ってます。
 で、↑の話はその過信が暴走した例。
 
 この後は激怒したアーサーに躾けなおされる弟子なのでした。




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